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大手キャリア(ドコモ、au、Softbank)から他社格安SIM等に乗り換える際に消滅してしまうと問題だったキャリアメールですが、2022年現在では各社で「メール持ち運び」という形で他社に乗り換えても継続して利用することができるようになりました。
今までキャリアメールを失うのがネックで料金を安くしたいがために他社へ乗り換えできなかったユーザーには大きな手助けとなります。
メール持ち運びは例えばドコモを契約していて「◯◯◯@docomo.ne.jp」のようなキャリアのメールアドレスを他社乗り換えによるドコモの解約が行われたとしても存続して利用できるシステムです。
この「メール持ち運び」の手続きを大手キャリア解約後に手続きを行うことでそのまま使いつつ他社の乗り換えても今まで通り送受信することができます。
ただしメール持ち運びの手続きを行うにあたりいくつか注意点や知っておかなければならないポイントがありますので、それらをキャリア別でチェックしてください。
「メール持ち運び」機能はキャリアメールを継続したい方にはありがたい機能ですが、今まで通りのように使えないパターンが数多くありそれらの注意点をしっかりと確認した上で検討してみてください。
いくつかの項目の条件等によってはキャリアメール継続が多少ハードルが高いものもあるため、本当に継続したいかをここで見極めても良いと思います。
まずメール持ち運びにおいては解約した後もそのキャリアのサービスを継続ということになるので、当然ながら月額費用を払う必要があります。
キャリア別 | 1メールアドレスの費用 |
ドコモ | 330円/月 |
au | 330円/月 |
Softbank | 330円/月 |
このメール持ち運びにおいては1メールアドレスに付き330円/月で継続利用を行う必要があり、年間だと約3,960円(税込)の費用がかかります。
またキャリアメールを継続するのであれば、この月額料金は他社へ乗り換え後も継続して支払い続けなければならないため、本当にキャリアメールが必要か今ひとつ考えてみるのも良いでしょう。
いろいろなSNSアカウントや登録サービス等にキャリアメールを使っている場合は、手間がかかりますが他の「gmail」などのフリーメールアドレスへ乗り換えるか330円/月を払うと決めて存続するかの2択となると思いますがシッカリと検討してみてください。
一旦「メール持ち運び」にてキャリメールを継続しつつゆっくり時間をかけてメインのメールアドレスをキャリアメールから別の無料で作成できるフリーメールアドレス等に乗り換えていくのも良いと思います。
今まで契約していた大手キャリアから解約によりキャリアメールだけ持ち出したとしても、メールの保存容量は無制限ではなくある程度上限が設けられています。
これは元々各キャリアを契約中であってもメールサーバーにある程度の制限があるので仕方ないことですが、解約の際に改めてどこまでメールが残せるか確認の為にチェックをしておきましょう。
キャリア別 | メールボックスのデータ容量 |
ドコモ | 記載なし |
au | 400MB (最大5,000件) |
Softbank | 200MB (最大5,000件) |
それぞれの通信キャリアでは利用できるメールサーバーの上限が1メールにつき設定されており、その上限を超えると古いメールから自動的に削除されます。
たいていの場合5,000件を超えるメールを保存しておくことはないと思いますので、メールサーバーの容量に関してはそこまで問題になることはないでしょう。
キャリアメールをその会社の公式メールアプリ等で使っていた場合、解約という形になるので公式メールアプリは利用することができなくなります。※auはメールアプリ対象機種は利用可能。
すでにAndroidやiPhoneに標準搭載されているメールアプリにキャリアメールを設定している方は問題ありませんが、各キャリアのメールアプリで使っていた方は新しくAndroidもしくはiPhoneのメールアプリで設定しなおす必要があります。
メールの初期設定は多少ハードルが高いですが、設定は一度きりなので設定手順を確認した上で操作していけばそこまで難しい設定ではありません。
ドコモのメール持ち運びの概要と注意点です。
月額料金 | 330円 (1メールアドレスにつき) |
ドコモ解約(他社MNP)の場合 | ・31日以内に「メール持ち運び」手続きが必須 ・dアカウントのIDが必要 ・法人は不可 |
ahamoへのプラン変更の場合 | ・ドコモ契約中に「メール持ち運び」手続きが必須 ・dアカウントのIDが必要 ・法人は不可 |
ドコモ解約から31日を経過してしまっている場合は契約解除となりクラウドに保存されたデータはすべて削除され復元できないため「メール持ち運び」の手続きはできません。
メール持ち運び手順
月額料金 | 330円 (1メールアドレスにつき) |
au解約(他社MNP)の場合 | ・31日以内に「メール持ち運び」手続きが必須 ・au IDが必要 |
メール持ち運び手順
「メール持ち運び」お申し込み、マイページへログイン後確認画面が表示され手続きを行います。
持ち運び可能なメールアドレスは@ezweb.ne.jp、@au.comの2つで、@uqmobile.jp、その他ビジネスメールアドレスは不可です。
IMAPに対応したメールアプリを利用の場合は以下を参照
(参考)メール設定に必要な情報
メールアドレス | XXXXXXXX@au.com |
ユーザー名 | XXXXXXXX |
パスワード | XXXXXXXX |
受信サーバー(サンプル)
IMAPサーバー | imap.XXXXXX.XXX.jp |
TLS使用 | ON |
ポート番号 | 993 |
送信サーバー(サンプル)
SMTPサーバー | smtp.XXXXXX.XXX.jp |
TLS使用 | ON |
ポート番号 | 993 |
月額料金 | 330円/月 (1メールアドレスにつき) |
Softbank解約(他社MNP)の場合 | ・31日以内に「メール持ち運び」My Softbankから申し込み ・My SoftbankのIDが必要 |
対象のメールアドレスは以下
S!メール(MMS) | @softbank.ne.jp @●.vodafone.ne.jp @jp-●.ne.jp @disney.ne.jp @y-mobile.ne.jp @willcom.com @pdx.ne.jp @●●.pdx.ne.jp |
Eメール | @i.softbank.jp |
メール持ち運び手順
My SoftBankからログイン後に手続き
今回の各キャリアで持ち運びができるようになるメールアドレスは維持をするためにずっと料金を払い続けなければならないデメリットがあります。
長年キャリアメールを使っている場合、なかなかそのメールを変更しづらいという考えがあるのもわかります。
ただし、フリーメールアドレスなどの無料で使えるメールアドレスでも問題ないことも多々あるのも現実です。
他社の格安SIMなどに乗り換えた後にこの「メール持ち運び」を活用しつつ、ゆっくりと無料で使えるメールアドレスにいろいろなサービスやアカウントのメールドレスを移行していき最終的には解約するという流れが理想的ではないかと思います。
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コメント
コメント一覧 (2件)
SoftBankの3300円は年額ではないですか?
年額ですね^^; 訂正します!