Pixel 9aとPixel 7a、Pixel 8aを比較。各社の価格も徹底調査。

2025年4月、Googleは新型ミドルレンジスマホ「Pixel 9a」を発表。低価格ながら、上位モデルと肩を並べるハイスペックな性能と便利機能を備えた「最高のコスパ機」として評価を集めています。

さらに、Pixel 9aの戦略的な立ち位置を読み解くために、Appleが投入した「iPhone 16e」との比較も行い、スマホ選びで迷っている方の判断材料としてチェックもできます。

この記事は2025年4月23日に更新しました。

Pixel 9aはどんなスマホ？まずは注目ポイントをざっくり解説

① Gemini Nano対応：Pixel 9aは“AI時代の標準機”に

Pixel 9aは「Gemini Nano」対応により、Googleの生成AI機能がスマホ単体で利用可能になりました。

Tensor G4はGoogleがDeepMindと共同設計したチップで、Gemini Nanoを効率的に動作させるよう最適化されています。

これにより、メモの自動要約、Gmailの返信案作成、Pixelレコーダーのローカル文字起こしなどがクラウド不要でオフライン実行でるため、より高速に処理が可能となっています。

上位機のPixel 8 ProやPixel 9と同等レベルのAI処理が可能で、これまでのaシリーズでは体験できなかった“AI活用の日常化”が実現します。「マジック消しゴム」「ベストテイク」「文字起こしの要約」「リアルタイム翻訳」など、上位モデルに迫る体験が可能です。

特にスマホでの文章作成、議事録整理、SNS投稿の下書きなどにAIを活用したい人には、Pixel 9aは非常に有力な選択肢となります。

② 256GBモデルが選べるようになった（日本初）

Pixel aシリーズでは初めて、日本国内で256GBモデルが公式販売されました。

これにより、写真・動画・ゲームアプリ・音楽・AI生成ファイルなど、容量を気にせずスマホを使いたい層にも安心。クラウド前提だったPixelの弱点が、ようやく改善された形です。

Google PixelはAppleのiPhoneと同じく他のAndroidのようにSDカードスロットによる拡張ができません。よって最初のストレージ選びが重要ですが、aシリーズでもようやく128GB以上の選択肢が増えたことになります。

各キャリアでも同じく128GB/256GBモデルの取り扱いを行っており、それぞれの料金はこちらで比較します。

③ デザイン・筐体・UIの質感が洗練

Pixel 9aは筐体がPixel 8aよりわずかに大型化（6.3インチ）しつつも、丸みを帯びたエッジとマットな質感が採用され、持ちやすさ・見た目の高級感が向上しました。

• ベゼルがさらに細くなり、画面没入感がアップ
• フレーム剛性が増し、手に取ったときの“密度感”が上昇
• UIアニメーションが軽快で、Android 14との統合性も良好
• 背面カメラの凹凸がかなり最小限に

最近のスマホはiPhone、Android共に背面カメラをこれでもかというほど大型化し、それによる本体のスマートさが失われています。

それに対しPixel 9aは時代を逆行するかのようなカメラの凹凸がほとんどないスマートな体型になっています。iPhoneのデザインに似ていますが、カメラ部分がスッキリしているのでiPhoneよりも洗練されたデザインです。

④ バッテリー&防水性能が大幅アップ

Pixel 7aの4,385mAh、8aの4,492mAhを経て、9aは更に5,100mAhへと容量がアップしており、シリーズ最長の30時間以上駆動。またスーパー バッテリー セーバー使用時は最大72時間→100時間となっています。

	バッテリー時間	バッテリー容量
Pixel 9a	30時間 （バッテリーセーバー時は最長100時間）	5,100mAh
Pixel 8a	24時間 （バッテリーセーバー時は最長72時間）	4,492mAh
Pixel 8	24時間 （バッテリーセーバー時は最長72時間）	4,575mAh
Pixel 8 Pro	24時間 （バッテリーセーバー時は最長72時間）	5,050mAh
Pixel 9	24時間 （バッテリーセーバー時は最長100時間）	4,700mAh
Pixel 9 Pro	24時間 （バッテリーセーバー時は最長100時間）	4,700mAh

よってPixel 9aは過去一番で大容量のバッテリーを積んでPixelシリーズ史上最も長時間使えるスマホになりました。

5000mAhもあれば、通知やSNSをこまめにチェックするようなユーザーでも、朝から夜までバッテリーが余裕で持つレベル。

動画を見たり、SNSをフルに使ったり、スマホに頼るシーンが多い人ほど、そのありがたさを実感できるはずです。

また、従来のaシリーズのIP67→IP68の高防水高防塵を備えたことで、雨当やお風呂での利用もさらに安心感が高まりました。「他社製の上位機に勝るレベルの安定感」が更に向上しています。

Pixel 9aとPixel 7a・8aを徹底比較。実際にどれが良い？

スペック・対応機能の総合比較表（最新版）

	Pixel 7a	Pixel 8a	Pixel 9a
Soc	Tensor G2	Tensor G3	Tensor G4
AIローカル処理		Gemini Nano	Gemini Nano
ストレージ	128GB	128GB 256GB（海外のみ）	128GB 256GB （日本国内対応）
ディスプレイ	6.1インチ 1080×2400 最大輝度：600ニト OLED	6.1インチ 1080×2400 最大輝度：1400ニト Actua	6.3インチ 1080×2424 最大輝度：1800ニト Actua
リフレッシュレート	90Hz	120Hz	120Hz
バッテリー	4,385mAh 駆動時間24時間以上 （最大72時間） ワイヤレス充電	4,492mAh 駆動時間24時間以上 （最大72時間） ワイヤレス充電（Qi）	5,100mAh 駆動時間30時間以上 （最大100時間） ワイヤレス充電（Qi）
防水防塵	IP67	IP67	IP68
カメラ構成	64MP＋13MP F値 1.89	64MP＋13MP F値 1.89	48MP＋13MP F値 1.7 光学式/電子式手ぶれ補正
カメラ機能	最大8倍長解像度ズーム	最大8倍長解像度ズーム	最大8倍長解像度ズーム 0.5、1倍の光学相当 一緒に写る マイクロフォーカス オートフレーム イマジネーション
セキュリティ	Google VPN E2EE	Google VPN E2EE	Google VPN E2EE Titan M2 Trusty
認証	顔認証 画面内指紋認証	顔認証 画面内指紋認証	顔認証 画面内指紋認証
Pixel アップデート	5年	7年	7年

Pixel 9aでは結構な機能の変化が見られるかもしれません。特にPixel 7a以前の利用者には大きな変化は多いです。

バッテリー増量、ディスプレイサイズ、防水強化、カメラ性能、AIによるカメラ処理機能の追加、セキュリティの向上など外観だけではない強化されたポイントは非常に多く3年以前のPixel利用者ならきっと恩恵は大きいはず。

Pixel 7a

アップデートサポートは3年から5年に延長され2028年5月11日までとなっており、普段使いには申し分ないスペックですし、価格も安いので十分な方はいると思います。

実際に私の今のメインのAndroid端末がPixel 7a（iPhoneメインはiPhone 16 Pro）ですが、正直言って画像処理が優秀なのでこの価格帯でも撮影した写真はiPhoneのハイエンドに匹敵するレベルだと思っています。

現在公式での販売は終了しており、Amazon等での販売のみとなります。

Pixel 8a

aシリーズで初めて90Hzから120Hzのリフレッシュレートへアップグレード、そしてGoogle独自の有機ELとなる「Actua ディスプレイ」を採用したことによりPixel 7aよりも最大輝度が約40％以上向上。

またPixel 8aからはソフトウェアサポートが5年→7年へ2年長くなり2031年5月までOSアップデートとセキュリティ更新が保証されて安心して使えます。

Pixel 9a

Googleストアでの価格はPixel 8aが72,600円、Pixel 9aが79,900円。価格差はわずか7,300円。

• ディスプレイの進化：6.3インチの大型画面と2700nitの高輝度で、Pixel 7aの90 HzやPixel 8aの2000nitを上回る快適な視聴体験。
• バッテリー性能の強化：5100 mAhはPixel 7a（4385 mAh）、Pixel 8a（4492 mAh）を大きく超え、長時間利用に最適。
• 最新プロセッサ：Tensor G4はAI処理能力が向上し、Gemini NanoやGemini Live（動画・画面共有対応）が無料で使える。
• カメラの新機能: 48 MPカメラは低光量性能が強化され、マクロフォーカスや天体写真モードが追加。
• 長期サポート: 7年間のアップデート保証は、Pixel 7aの5年を上回り、長期利用に安心。

よりスッキリした魅力的なデザインと最新チップによるAI機能や強化されたカメラ、バッテリー向上に価値を感じるならPixel 9aがやはり現時点で最もおすすめのモデルです。→Pixel 9aの価格を比較

Pixel 9aはどこで買うのが正解？基本価格とキャリア別の比較

Pixel 9aは楽天モバイル、docomo、SoftBank、auで購入可能です。各キャリアの価格とキャンペーンを比較し、最安で手に入れる方法を探ります（2025年4月10日時点の想定価格）。

	価格 （128GB）	キャンペーン	プログラム利用時 （23〜25ヶ月後に返却）
Googleストア	79,900円	ストアクレジット15,000円分
docomo	79,860円	なし	40,260円
SoftBank	79,920円	事前抽選で最大15,000PayPayポイント	2,400円
au	80,000円	最大16,500円割引	24,300円

• Googleストア：販売価格79,900円、月々3,329円×24回の分割支払いOK、また下取りプログラムを提供しており例としてPixel 7aを下取りする場合最大28,000円により実質51,900円になります。
• SoftBank：販売価格は79,920円、48回払い＋25ヶ月目に機種変更の「新トクするサポートスタンダード」なら総支払い額は2,400円で、月々100円×24回の支払いです。
• docomo：販売価格は79,860円、23ヶ月目に本体返却のいつでもカエドキプログラムを適用すると40,260円で月々の支払いは1,750円です。
• au：販売価格は80,000円、ただし機種変更おトク割で最大16,500円割引の63,500円、25ヶ月に返却の「スマホトクするプログラム」なら24,300円で月々の支払いは1,068円です。

一括の販売価格だけで見るとdocomoの79,860円が最も安いです。ただし現役でPixel 7a以降のシリーズを所有しており、下取りに出したうえでPixel 9aに乗り換える予定なら現時点では下取り価格が高く、さらに15,000円分のストアクレジットがもらえるGoogleストアが最も実質的にお得です。

結果最終的に最も安く使うならソフトバンク

ソフトバンクでは2年使って返却を行うと48回払い＋25ヶ月目に機種変更の「新トクするサポートスタンダード」なら総支払い額は2,400円となり、Pixel 9aをほぼタダ同然で使う事ができます。

またソフトバンク限定で事前抽選してPixel 9aを購入、応募で抽選によって最大15,000円相当のPayPayポイントが付与されます。▶抽選ページ

もちろん2年後にPixel 9aを気に入ったので、そのまま使い続けたいという場合は25ヶ月〜は3,230円/月の再分割で支払いを行えば最終的に購入することもできます。

→ソフトバンクオンラインショップ

下取り＋ストアクレジットが欲しいならGoogleストア

もしも今使っているスマホを下取りに出して、更にGoogleストアで買い物したい商品があるかたはGoogleストア経由で下取りと合わせてPixel 9aを購入するのがおすすめ。

その場合は下取りの価格次第ではありますが、79,900円の価格が最大実質4万円ほどで入手できる計算となります。

→Googleストア