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Arm版 Windows 11で使えないソフトまとめ【銀行・会計・ゲーム・互換性状況】

Arm版 Windows 11で使えないソフトまとめ【銀行・会計・ゲーム・互換性状況】

Arm版のWindows 11を搭載したPC(Snapdragon XシリーズなどのAI PC)が続々と登場しています。

バッテリー持ちの良さや静音性、軽快な動作に魅力を感じて「乗り換えてみたい」と考える人も多いのではないでしょうか。

また現在のAppleシリコン搭載のMacBookへ仮想ソフトを介してインストールできるWindows 11もインテル版ではないArm版のみとなっています。

ネトセツ

しかし気になるのは 「自分が使っているソフトはArmでも動くのか?」 という点。

たとえば、

  • 三菱UFJ銀行の「BizSTATION」のような銀行系アプリ
  • 弥生会計などの業務ソフト
  • そしてFortniteやApex Legendsといった人気ゲーム

これらが実際に動作するのかどうかは、購入を検討している人にとって大きな判断材料になりますよね。

本記事では、実際に調べた情報をもとに「Arm版 Windows 11で使えない/動作が不安定なソフト」をジャンルごとに整理しました。購入前のチェックリストとして参考にしてください。

もくじ(押したら飛びます)

Arm版 Windows 11で「動かない/不安定になりやすい」理由

Arm版 Windows 11で「動かない/不安定になりやすい」理由

Arm版 Windows 11はx86系(Intel/AMD)とはCPUアーキテクチャが異なるため、アプリは

  • エミュレーションで動くもの
  • ドライバやカーネル機能に依存して動かないもの

に分かれます。後者は、ICカードリーダーやアンチチートなどカーネルやドライバ連携が鍵になる分野で起こりがちです。

主に注意すべきジャンル

  • デバイスドライバ依存(ICカード、専用プリンタ等)
  • アンチチート必須のPCゲーム
  • カーネルレベルのセキュリティ/VPN
  • 伝統的な仮想化ソフト(VirtualBox、VMware 等)

基本の対策

  • 可能ならクラウド版/Web版へ切替
  • ベンダーのArm対応明記や互換性リストを事前確認

ということで、本格業務や本格的なゲームなどの用途であれば、従来のWindowsの方が圧倒的に安定性と互換性が確保されているのは間違いありません。

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Arm版のWindowsを検討する場合、基本ブラウザ主体で動作するアプリケーションやエクセル・Word等のライトな使い方には全く問題はないと考えるべきでしょう。


Arm版 Windows 11でゲーム(Fortnite・Apex Legends)は動く?

Arm版 Windows 11でFortnite・Apex Legendsは動く?

これまでの課題

例えばPCゲームでも人気のFortniteやエーペックスなどの両タイトルは**Easy Anti-Cheat(EAC)**を採用しており、従来はEACがArmに未対応だったため、Arm版 Windowsでの起動が事実上難しい状況でした。

2025年の前進(調査結果による)

  • 2025年初頭:Epic GamesがQualcommと協業し、Windows on Snapdragon向けにFortniteを最適化、EACのArm対応を進めると発表。参考記事:The VergeReinforz
  • 2025年8月中旬:EACのArm対応が完了したと報じられ、Snapdragon X搭載のArm PCでもEAC依存タイトルが技術的に動作可能な環境に。EpicはFortniteの対応を先行する旨も示しています。※最終的には各ゲーム側の実装が必要。参考記事:TechRadarTom’s HardwareITmedia

いまの結論と対策

  • 土台は整ったものの、各タイトルがEACのArm対応を取り込む必要があります。
  • ゲーム目的でArm PCを買うなら、公式の対応状況・最新パッチノートを確認してから判断しましょう。参考記事:TechRadar
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バリバリのFPSなどをプレイする予定であれば、やはりインテル版もしくはAMD版のWindowsが最も良い選択肢。Arm版ではやはりハイスペック仕様のゲームのプレイは厳しいです。

Arm版 Windows 11で銀行系アプリ(UFJ BizSTATIONなど)は?

Arm版 Windows 11で銀行系アプリ(UFJ BizSTATIONなど)は?

銀行業務で利用される「BizSTATION」などの専用アプリは、電子証明書やICカードリーダー用ドライバに依存しています。

これらはIntel/AMD向けに提供されており、Arm版 Windowsでは公式にサポートされていません。

特に電子証明を使うBizSTATIONでは注意が必要です。

  • 電子証明書ファイル方式:専用の証明書管理ソフトやブラウザ連携モジュールが必要で、Arm環境では保証されていません。
  • ICカード方式:カードリーダーのドライバがArm非対応のため、ほぼ利用不可。

銀行の推奨環境ページを確認すると「Windows 10/11(x86/x64)」のみが記載され、Arm環境は対象外と明記されています。

認証方式Arm版での動作可否主な問題点
電子証明書ファイル方式(ソフト主体)非対応・保証外専用管理ソフトやCAモジュールなどが前提環境のため
ICカード方式非対応・ほぼ不可カードリーダーのドライバがArm非対応のため

業務用として銀行系アプリを使う場合の対策

  • 業務で確実に使うなら、Intel/AMD搭載PCを利用するのが安全。
  • どうしてもArm PCを使いたい場合は、Web方式で利用できるかを確認。ただし電子証明を伴う取引では実務利用は厳しいのが現状です。
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もちろん、三井住友銀行の「法人向けネットバンキング(PowerDirect)」や、みずほ銀行の「みずほビジネスWEB」 なども UFJ BizSTATIONと同じ状況なので業務上の会計処理等で使うならインテル/AMD搭載のPCを選択するのが無難です。

Arm版 Windows 11で弥生会計などの会計ソフトは動く?

Arm版 Windows 11で弥生会計などの会計ソフトは動く?

弥生株式会社は、**ARM版 Windows 11(Windows 11 ARM ベース端末)**でのデスクトップアプリの動作状況を公式に公開しています。

その中で、弥生会計(やよいの青色申告を含む)など一部機能で制限が確認されたと明言されており、「Arm環境でも問題なく動作する」とは言い切れない状態です。

具体的には、

  • SQL Server 2017/2022(64bit)がインストールできない制限があり、
  • 所得税確定申告モジュールの一部が正しく動作しない現象も報告されています。

また、バージョン24H2にアップデートしたArm版 Windows 11で、「青色申告特別控除額が正しく計算されない」といった具体的な不具合が確認されており、公式から改善方法として互換モードの設定変更が案内されています。

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やはり銀行系アプリと同様で、弥生会計など銀行口座やクレジットカードで同期し取り込む作業を行うシーンで考えても、Arm版ではこういった本格業務な内容は厳しいと考えるのが妥当です。


まとめ|Arm版 Windows 11を業務や趣味にどう活かす?

Arm版 Windows 11は、日常的な作業――メールやOffice、Webブラウジング、オンライン会議――であれば快適に使える環境が整っています。

一方で、銀行系の法人向けサービスや会計ソフトのデスクトップ版、そしてアンチチートが必須のオンラインゲームといった「専門性が高いソフト」では、いまだに動作制限や非対応が目立ちます。

では、どうすればよいのでしょうか。

  • 業務で銀行系アプリを使う方へ
    → UFJ・三井住友・みずほを含む大手銀行の法人向けサービスは、電子証明書やICカードリーダーが必須で、Arm環境ではほぼ利用できません。業務に必須なら、やはりIntel/AMD搭載のPCを用意するのが安心です。
  • 会計ソフトを使う方へ
    → 弥生会計のデスクトップ版は公式に制限事項が告知されています。安定性を重視するなら「弥生オンライン」や「freee」「マネーフォワード」といったクラウド型に切り替えるのが安全です。
  • ゲームを楽しみたい方へ
    → FortniteやApex Legendsは2025年に大きく進展があり、将来的にはArm PCでも遊べる可能性が高まりました。ただし、現時点では正式対応がまだ途上です。ゲームを主目的にするなら、購入は慎重にしたほうがよいでしょう。
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本格的な業務やヘビーなゲーム利用を想定しないのであれば、Arm版は軽快に動作し、ノートパソコンではインテル/AMD版よりもバッテリー持ちが大きく向上します。用途に合うという方には理想的なOSといえるでしょう。

M1〜M4チップ搭載のMacBookでもArm版 Windowsは快適に動作します

Arm版 Windowsでよくある質問(FAQ)

Arm版 Windows 11でも、普段のOfficeやZoomは問題なく使えますか?

はい、Microsoft OfficeやTeams、Zoomなどの主要なビジネスソフトはすでにArmネイティブ対応または安定動作が確認されています。日常業務レベルでは大きな問題はありません。

銀行系アプリ(UFJ BizSTATION、三井住友、みずほなど)は利用できますか?

電子証明やICカード認証を必要とする法人向けサービスは、専用ドライバがx86環境のみ対応のためArm版では利用困難です。どうしても必要な場合はIntel/AMD機を使うのが安全です。

弥生会計などの会計ソフトは使えますか?

弥生会計はArm版 Windowsで一部機能に制限が確認されています。特にSQL Serverとの連携や確定申告関連で不具合が報告されています。安定運用にはクラウド版の「弥生オンライン」や他のクラウド会計ソフトを検討するのがおすすめです。

ゲーム(FortniteやApex Legendsなど)は動きますか?

2025年にEpic Gamesがアンチチート「Easy Anti-Cheat(EAC)」のArm対応を発表し、FortniteやApex LegendsなどのEAC依存タイトルも動作する可能性が高まりました。ただし、完全対応はまだ進行中のため「動作保証」はできません。ゲームを主目的にするならx86環境が無難です。

ドライバは全てArm版に対応しているのですか?

プリンタやカードリーダーなどの周辺機器は、メーカーがArm用ドライバを提供していない場合があります。購入前に「Arm対応ドライバが公式提供されているか」を必ず確認してください。

既存のx86アプリはすべて動くのですか?

Arm版 Windows 11にはx86エミュレーションが搭載されており、多くのアプリは動作します。ただし「動作はするが不安定/パフォーマンスが低下する」ケースや、ドライバ依存型アプリは動作しません。

仮想化ソフト(VMware、VirtualBox、Hyper-Vなど)はどうですか?

Arm版では仮想化ソフトに制約があります。特にIntel VT系の機能に依存するVMwareやVirtualBoxは基本的に動作不可です。Windows純正のHyper-VもArm版では制限付きです。

Parallels DesktopでのArm版 Windows 11サポート
  • Microsoftは 「Parallels Desktop上のArm版 Windows 11」 を公式に認めています(主にApple Silicon Mac向け)。
  • この環境では Arm64ネイティブのWindowsアプリ と、x86/x64アプリのエミュレーション が動作可能。
  • MacユーザーがどうしてもWindows環境を使いたい場合の現実的な選択肢 になっています。
セキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)は使えますか?

大手ベンダー(マカフィー、ノートン、カスペルスキーなど)の一部製品はArm対応が進んでいます。ただし製品によっては「インストール不可」「機能制限あり」の場合もあるため、事前に公式対応状況を確認しましょう。

法人利用でArm版を導入するのは安全ですか?

事務作業やクラウド中心の業務なら問題ありませんが、電子証明を利用する銀行アプリや業務用ソフトが必須の場合は導入を慎重に検討してください。現状では「サブマシン」または「特定用途向け」としての利用がおすすめです。

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